【大学受験 数学】慶應義塾大学の出題傾向とは?早稲田大学との違いを分析!

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こんにちは、四谷学院の数学担当、佐藤です。
今回は、慶應義塾大学の数学について、同じく私学の雄である早稲田大学との違いという観点から解説してみます。

慶応大学の出題形式(数学)

学部名制限時間問題数空所補充形式記述形式
経済学部80分大問6問3問3問
商学部70分大問4問4問一部あり
総合政策学部120分大問6問6問なし
環境情報学部120分大問6問6問なし
理工学部120分大問5問5問一部あり
医学部100分大問4問4問一部あり
薬学部80分大問3問3問なし
看護医療学部80分大問5問5問一部あり

上の表は慶応大の学部ごとの数学の出題形式をまとめたものです。全ての学部が独自の出題で、共通問題はありません。

早稲田大学との大きな違い

早稲田大との一番の違いは、記述形式の問題が圧倒的に少ないことです。慶応大の文系学部は経済学部を除いて大半が空所補充(マークシート)形式ですし、理系学部であっても途中の過程まで記述する問題は数問しかなく、大半が解答のみを答える空所補充形式の問題です。そのため、部分点がもらえないという点に注意しておくべきでしょう。

テスト

慶応大学の問題文(数学)

また、慶応大の数学の特徴として問題文が長いことが挙げられます。

2023年度入試において、慶応大の理工学部と早稲田大の理工学部でともに確率の出題がありましたが、この2問を例にとって比べてみます。

まずは早稲田大の確率の問題を見てみます。


2023年 早稲田大学入試より

各問題2~3行ずつなので、問題文の長さとしては平均的かと思います。
続いて慶応大の問題を見てみましょう。

2023年 慶應義塾大学入試より

いかがでしょうか。一目見るだけで長いことが分かりますよね。早稲田大との違いは一目瞭然で、慶応大の問題分は、早稲田大のおよそ3倍はあります。

まとめー慶應義塾大学の出題傾向とは?早稲田大学との違いを分析!

今回取り上げた確率の問題はこの特徴が顕著に表れていますが、他の分野の問題でも一般的な入試問題と比べて慶応大の入試問題は問題文が長いことが多く、問題の難易度はともかく、まず問題文を読んで状況を理解するまでに時間がかかります。いかに早く問題文を読んで問題の設定を理解できるかが、慶応大の入試問題攻略の大きなカギと言えます。

そのほかの科目の出題傾向や分析

慶應義塾大学の科目別対策

慶應義塾大学の科目ごと、学部ごとの入試対策について、詳しい記事がありますので、ぜひご覧ください。

慶應義塾大学の入試対策

 

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